※こちらの記事はオーナー様向け情報より転記したものです。内容は2025年7月15日時点の内容となります。
2025年7月から相続税でAI調査スタート
今回の相続コラムは新倉が担当致します。
AI活用の背景
経験豊富な調査官が退官して経験の浅い調査官の割合が増加していること、相続財産の多様化(国外財産や暗号資産など)により調査手法が複雑化していること、相続税の申告件数の増加に伴って調査が必要な事案が増えていること、などがAI活用に至った理由として考えられます。
調査選定の方法
これまでの相続税の調査選定は、国税総合管理システム(KSK)に蓄積された情報を事案に集約し、経験豊富な調査官が全ての事案に目を通して判断してきました。事案に集約される情報は基本的に紙媒体ですので、事前に優先順位を付けて効率的に調査選定を進めていくことは困難でした。
しかし、日経新聞(2025年3月14日公開)によると「国税当局は今年夏から実施する相続税の税務調査などに人工知能(AI)を活用する。相続税の申告書や財産状況が分かる資料などをAIで分析、申告漏れの可能性をスコア化して、調査対象者の選定を行う。」と報道されています。この報道からも分かるように、これからの相続税の調査選定にAIが活用されることによって、KSKに蓄積された情報をデータとして分析し、申告漏れのリスクがスコアとして可視化されるようになります。
そして、リスクスコアの値や分析されたデータを一元化したツール(RIN)などを基に、優先順位の高い事案から調査官が目を通すことができるようになるため、従来よりも効率的で質の高い調査選定が行われていくことが想定されます。
AIを活用した調査選定が始まることによって、これまで以上に正確な相続税申告が求められる時代になっていきます。
だからこそ、何かあってからではなく、元気なうちから対策を始めることで、税務調査リスクのない円滑な遺産相続となるように備えていきましょう。
ご親族で集まることが増えるこの時期に将来の相続について、ご家族と話してみてはいかがでしょうか?
