相続あれこれ 2025年1月号

※こちらの記事はオーナー様向け情報より転記したものです。内容は2025年1月15日時点の内容となります。

あらためて「相続」言葉の意味について考えてみました

今回の相続コラムは新倉が担当致します。

突然ですが、「相続」という言葉を聞くと、何を思い浮かべますか?

「相続」=「遺産相続」等、つまり「亡くなった方の財産を誰が、どのようにして受け継ぐか、どう分けていくか」ということが浮かぶのではないでしょうか。
そもそも、「相」が「続」く、というのは、どういうことなのでしょうか。

「相続」という言葉はもともと仏教用語が語源となっているようで、様々な経典に登場してくる言葉なのです。仏教における「相」(そう)は、現象や物事の状態、形、性質などを意味します。仏教哲学では、すべての現象や存在は「無常」であり、常に変化し続けると考えられています。この「相」は、物事が変化し続ける様子や、それぞれの状態を示すために使われる概念です。
「相」が「続」く ということは、この世の現象や物事は姿形を変えて変化しながらも、絶えることなく存在し続けること、因果が連続して絶えないことを意味します。

その仏教用語から、引き続き起こること、受け継ぐこと、そして跡目を継ぐことや財産を受け継ぐという意味に転じて、一般にも用いられるようになったようです。

それでは、「相続」という言葉が跡目や財産を受け継ぐという意味で使われ始めたのはいつ頃なのでしょうか。
調べてみたところ、江戸時代後期には使われていたようです。
江戸時代の人々と同じ言葉を使っていたというのは感慨深いですね。
江戸時代中期以前に「相続」という言葉が使われていたかどうかは不明です。

現代に至り、相続=遺産相続というイメージがすっかり定着していますが、相続とは、本来の意味からすれば、ただ財産を受け渡すことを意味するのではなく、亡くなった方の「心」「想い」を受け継ぎ、また次へ繋いでいくことなのではないでしょうか。

このような「心」「想い」を受け継ぐ、日々の話し合いや思いを聞く機会を作っていきたいですね。