※こちらの記事は過去に配信していたオーナー様向け情報より転記したものです。内容は2020年1月15日時点の内容となります。
<相続対策 ~実例をもとに考える相続対策~>
お恥ずかしい話ですが・・筆者の実体験をお伝えします。
私は川崎市内で生まれ育ちました。祖父・祖母・父・母・兄・私、そして、早くに両親を亡くした従兄という家族構成です。
母屋に私たち、従兄は地続きの祖父所有のアパートに暮らしていました。
空家を含め、全て祖父名義でしたが、祖父が亡くなり、アパートは祖母、空家は父が相続しました。
その後、従兄が結婚するので空家を無償で父が貸していました。
ある時、従兄が「住んでいる家、土地を自分の名義にしてほしい」と父に申し出たそうです。
父は名義変更をし、何年か経った時、「土地をあげるのに僕が何100万円も払ったのっておかしいね」とのんきに話したので、従兄に「あの家をあげたのだ」と知りました。
父は従兄に生前贈与のつもりで、あげたのでしょうが書類等一切ありませんでした。
父が亡くなり、母屋は母の名義にしました。もう1軒の店舗付住宅は兄なのか記憶にありません。
翌年、祖母が亡くなり、ボロアパートが代襲相続により《兄》《私》《従兄》が相続しました。
アパートの管理をどうしようと言うと時に、母が亡くなりました。
すると、従兄が「売って現金がほしい」と言い出しました。入居者さんたちは長年住み続けて、私の両親が体調悪い時は、アパートの草むしりや声掛けをしてくださるような良い方ばかりでした。そんな方達を追い出してまで売る気はありませんでした。
従兄に「あなたは既に父からあの家をもらったのだから、それで良いでしょう?」と話しても「オジキには感謝しているが、それとこれは別!もらえる権利があるものは貰う!」と、ついに自分で買い手まで見つけて来た建売業者に売りました。
体調を崩した母の為に実家を切り売りし、小さな家を建てたら、その家を気に入ったわが娘が「ばば、このお家を孫(私の娘)に上げるって紙に書いて!」と言うではありませんか。
母は「そうね。そんな事どこで習ったの?」と笑っていました。
その後、母が亡くなった時、兄に署名押印を指示され、母の家は兄のものになり、知らぬ間に店舗付住居と共に売却されていました。
両親と祖母を4年のうちに相次いで亡くし、気が付けば実家も賃貸住宅も跡形無くなくなりました。
もし、アパートを時代に合わせた設備に常にメンテナンスしていて、存在価値があるものにしていたら・・
もし、あの時に父や母が《遺言書》を残していたら・・
祖父がどんな想いで貸家やアパートを建てたのか、日頃から家族に伝えていてくれたら・・
そんな嘆きをしていたら、相続アドバイザーの大御所の方から「あなた良いことをしましたね。争わないで人のために良いことをしましたね。」とお声を掛けていだきました。
皆様も残されたご家族を想って先々のことをお考えください。 いつでもお気軽にご相談ください。
